
夏のお出かけで大活躍する、ファン付きベビーカーシート。
赤ちゃんの暑さ対策・熱中症対策として便利な一方で、見落とされがちなのが「モバイルバッテリーの車内放置リスク」です。
特に子育て中は、
・赤ちゃんの乗せ降ろし
・荷物の整理
・買い物後のバタバタ
などで、モバイルバッテリーをベビーカーやチャイルドシートにつけたまま車内に置き忘れてしまうことがあり得ます。
しかし、真夏の車内は非常に高温になり、モバイルバッテリーが発火・破裂する危険性があります。
この記事では、
- モバイルバッテリーの発火事故件数
- 実際の車内発火事例
- 車内発火によるリスク
- 置き忘れ防止対策
- 安全なモバイルバッテリーの選び方
について、信頼できる公的機関や報道をもとに解説します。
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モバイルバッテリーの発火事故は実際に増えている
消費者庁によると、事故情報データバンクには、2021年4月〜2025年9月までの間に、モバイルバッテリーに関する事故情報が約700件登録されています。
(参考:消費者庁「Vol.675 あなたのモバイルバッテリーは大丈夫?」)
また、東京消防庁も、リチウムイオン電池を搭載した製品による火災が「多く発生している」と注意喚起しています。
(参考:東京消防庁「リチウムイオン電池搭載製品の出火危険」)
モバイルバッテリーの事故は、
- 充電中
- バッグの中
- 寝ている間
- 車内
など、日常生活のさまざまな状況で発生しています。
特に夏場の車内は、発火リスクが高まる環境です。
実際にあった「車内放置による発火事故」
製品評価技術基盤機構(NITE)は、モバイルバッテリーを車内に放置したことで発火した事故を公表しています。
(参考:NITE モバイルバッテリー「7.高温下に放置して発火2」)
2022年10月、兵庫県で、
- 屋外駐車場に停車していた車内
- 快晴・気温30℃
- モバイルバッテリーを車内に放置
していたところ、約2時間後に出火。
モバイルバッテリーだけでなく、周囲の座席シートも焼損しました。
NITEの実験では、炎天下のダッシュボードに置かれたモバイルバッテリーが、
- 膨張
- 発煙
- 発火
する様子も公開されています。
なぜ車内放置が危険なの?
モバイルバッテリーの多くには、「リチウムイオン電池」が使用されています。
リチウムイオン電池は熱に弱く、高温環境では内部で異常反応が起きることがあります。
真夏の車内温度は、50〜70℃以上になることもあります。
(参考:真夏の車内温度(JAFユーザーテスト))
特に危険なのが、
- ダッシュボード
- フロントガラス付近
- 黒いバッグの中
- シート下
など、熱がこもりやすい場所です。
高温状態が続くことで、
- バッテリー膨張
- 内部ショート
- 発煙
- 発火
- 爆発
につながる恐れがあります。
子育て家庭で特に注意したい理由
ファン付きベビーカーシートは、モバイルバッテリーを接続したまま使用するケースが多く、
- ベビーカーの収納部分
- 車のシート横
- ドリンクホルダー
- マザーズバッグ
などに「一時的に置いたまま」になる危険性が高いです。
さらに、子どもの乗せ降ろし中は非常に忙しく、「後で回収しようと思って忘れた」という状況が起きやすくなります。
特に、
- 帰宅後そのまま車を離れる
- ショッピングモール駐車場
- テーマパーク
- 公園
などでは注意が必要です。
車内で発火した場合のリスク
モバイルバッテリーが車内で発火すると、単なる故障では済まない可能性があります。
車両火災につながる
シートや内装に燃え移ると、車両火災に発展する恐れがあります。
子どもの命に関わる
もし車内に子どもがいる状態で発煙・発火した場合、
- やけど
- 煙の吸引
- パニック
など重大事故につながる可能性があります。
高温ガスや有毒煙が発生する
リチウムイオン電池は発火時に激しく燃焼し、有毒ガスを発生させる場合があります。
周囲への延焼リスク
駐車場で発火した場合、隣の車両へ燃え広がる危険性もあります。
モバイルバッテリーの置き忘れによる発火を防ぐ対策
1. 「車から降りる時の確認ルール」を作る
おすすめは、
- 子ども
- 財布
- スマホ
- モバイルバッテリー
をセットで確認する習慣を作ることです。
2. モバイルバッテリー用 耐火ポーチ・ケースに保管する
耐火・耐熱・難燃素材を採用したモバイルバッテリー専用のケースやポーチがあります。
保管や持ち運び時の安全性を高め、万が一の発熱や発火リスクに備えることができます。
ガジェット収納ポーチとしても使いやすく、モバイルバッテリーや充電ケーブル、USB充電器などの小物をまとめて収納可能です。
「使ったら必ずここへ戻す」と決めるだけでも、置き忘れ防止に効果があります。
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3. チャイルドシート・ベビーカーから必ず外す習慣をつける
ファンシートに接続したままにせず、
- 使用後に取り外す
- 車内に残さない
を徹底しましょう。
4. 熱に強く、発火しにくい製品を使用する
気を付けていても、万が一車内に置き忘れてしまったときのために、予め熱に強く、発火しにくい製品を使用するようにしましょう。
発火のリスクが低く安全性に優れている「リン酸鉄」モバイルバッテリーや、強い衝撃があっても発火しにくく、破裂や液漏れ等の心配がない高い安全性を誇る「準固体電池」「半固体電池」採用モバイルバッテリーがおすすめです。
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5. 膨張・変形したバッテリーは絶対に使用しない
以下の症状がある場合は危険です。
- 膨らんでいる
- 異常に熱い
- 焦げ臭い
- 落下後に変形した
そのまま使用せず、自治体ルールに従って処分しましょう。
安全なモバイルバッテリーの選び方
PSEマーク付き製品を選ぶ
日本の安全基準を満たした証である「PSEマーク」がある製品を選びましょう。
通販サイトで取り扱われている無名メーカーや極端に安い製品は注意が必要です。
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信頼できるメーカーを選ぶ
実績があり、サポート窓口が明確なメーカーがおすすめです。
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過充電・温度保護機能付き
以下の保護機能がある製品が安心です。
- 過充電保護
- 過熱保護
- 短絡保護
- 過放電保護
中古・劣化品を使い続けない
リチウムイオン電池は経年劣化します。
長年使用したバッテリーは、発熱リスクが高まる場合があります。
モバイルバッテリーの寿命は、メーカーや製品によりますが、1〜2年程度、充放電サイクルは300〜500回程度とされています。
(参考:株式会社オウルテック モバイルバッテリーの寿命サインとは?長持ちさせるコツと選び方)
まとめ|「ちょっとだけ」が事故につながることも
ファン付きベビーカーシートは、夏の育児を助けてくれる便利アイテムです。
しかし、その電源であるモバイルバッテリーは、使い方を誤ると火災事故につながる危険があります。
特に真夏の車内放置は非常に危険です。
「あとで回収しよう」
「少しだけだから大丈夫」
という油断が、大きな事故につながる可能性があります。
赤ちゃんを守るためにも、
- 車内に置きっぱなしにしない
- 高温環境を避ける
- 安全な製品を選ぶ
を意識して、安全に夏のお出かけを楽しみましょう。

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